愛知県の知多半島の先端に聖崎聖崎（ひじりざき）公園があります。ここでは海に建つ弘法大師様の像を臨むことができます。3月には早咲きの桜が美しく咲く公園としても有名です。
公園の高台には鐘があり、それを鳴らすと幸福が訪れるという伝説もあります。この写真はその高台から写したものです。　

かつて弘法大師様がこの地に上陸し教えを説いてまわられました。これを知多四国参りといい、御朱印を集めてお参りするのが人気を博しています。

弘法大師様のまわられたお寺を巡りお参りするお遍路さんの有名な言葉に、
【同行二人】（どうぎょうににん）」があります。
これは主に四国八十八箇所霊場を巡礼するお遍路さんが用いる巡礼の道中、自分一人ではなく弘法大師（空海）様が常に傍にいてくれるという大師信仰を表しています。
この言葉は、お遍路さんの笠、白装束などに書かれており、弘法大師と共に巡礼しているという深い信仰心を示しています。

「同行二人」には、また以下のような意味合いも含まれています。

精神的な支え：苦しい時や孤独を感じる時でも、弘法大師様が共にいると考えることで、心が安らぐという考え方です。
更に、自己の内面との対話：自分自身の心の中にいる「もう一人の自分」、つまり正しい心や美しい心が見守っているという教えでもあります。これにより、人としてあるべき姿を意識し、行動を律するきっかけとなります。
他者とのつながり：私たちは決して一人ではなく、多くの人々に支えられ、互いに学びながら生きているという、人とのつながりの大切さも示唆しています。
このように、「同行二人」は単なる巡礼の言葉に留まらず、人生における精神性や倫理観、そして他者との関係性にも通じる深い意味を持つ言葉です。

この言葉は人は独りで生きているのではないという温かい雰囲気も感じられて、私の大好きな言葉です。

皆様が好きな言葉、座右の銘は何ですか？