口癖~言霊の力~

2025.08.25

磨墨ライカ先生

磨墨ライカ先生

『ハーメルンの笛吹き男』という童話をご存じでしょうか?
ザッと紹介しますと、この物語の前半は次のような内容です。

かつてドイツの町、ハーメルンはネズミの大量発生に苦しめられた。それを救ったのが、「ハーメルンの笛吹き男」と呼ばれる人物。

彼が笛を吹くと、町中のネズミが集まってきた。笛吹き男は、そのネズミの群れをヴェーザー川に向かわせた(ヴェーザー川から生還したネズミは皆無)。笛吹き男の力によって、ハーメルンはネズミの害を根絶することに成功した。

■不思議な笛
ハーメルンの笛吹き男が持っていた「不思議な笛」を、実は誰もが持っています。
それは、口癖です。

口癖には発する人の想いが宿り、その想いには言霊が宿ります。
特にネガティブな意味を持つ口癖ほど、その力は強く発動します。
つまり、より早く現実化するのです。

「どうせできない」
「私、バカだから」
「いつもダメなの」などなど。
挙げてゆけばキリがありません。

かく言う私も、これらの言葉を使うことはあります。
問題は、その頻度です。
あまりに頻度が高いなら、その言葉は既に口癖と言えるでしょう。使う頻度に少しだけ気を配っていただきたいなと思います。

相談者さんからお話をうかがうとき、占い師としての私は、この点にも注意を向けています。「この相談者さんの口癖は何か? その口癖の背景には何があるのか?」と。

もちろん相談者さんの言霊の強弱も独自に測定しています(言霊の強弱は生まれつきのものですので、生涯を通じて大きく変わることはないと言われています)。

私は12歳くらいから、「大丈夫だと言ってほしい」と、ときどきクラスメイトから頼まれるようになりました。それは男女を問わず、本人が焦っているときや、緊張しているときでした。例えば試合の直前など。

中学生になると、中間・期末テストの前日に、家の電話が何度も鳴るようになりました。電話の主は、私から何かを教わりたいわけではなくて、ただ「大丈夫だと言ってほしい」と訴えるのです。

そんなこともあって、私の口癖の一つは「大丈夫!」になりました。
今は、できるだけ多くの相談者さんに「大丈夫!」とお伝えしたいと思っています。

口癖の持つ力は強力です。
「ポジティブな口癖を大事にしたい」
この猛暑の中、物陰で涼やかに咲いているマツバギクを眺めながら、こう思うのです。
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