八番目の虹の色

2024.11.29

磨墨ライカ先生

磨墨ライカ先生

先日、大きな虹を見ました。うれしかったです。ふと空を見上げたとき、飛行機が飛んでいるだけで「ラッキー!」と思う人間なので、それが虹であればなおさらです。虹が吉凶を併せ持つものであると知っていても、やはり「うれしい」と思うのは、それが美しいからでしょうね。

虹の美しさは、色そのものにあると言えるでしょう。虹の七色は一番外側が赤で、一番内側が紫です。これを順番に並べて、「せき(赤)・とう(橙)・おう(黄)・りょく(緑)・せい(青)・らん(藍)・し(紫)」と覚えるそうです。これは、日本ならではの覚え方ですね。

一方、イギリス人のニュートンは、この七色を音楽と関連づけて、赤から紫までを順に「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」と規定しました。あたかも天空で虹が歌っているようで、面白いですね。ニュートンとしては、「各色の幅が、音階の間の高さに対応している」と結論したかったようです。これだけの情報では、科学者らしいのか、科学者らしくないのか、よくわかりませんね。

ニュートンという人は、「万有引力の法則」により、科学者としての側面ばかりがクローズアップされますが、オカルト研究も熱心に行っていたそうです。錬金術や聖書解釈(特に「ヨハネの黙示録」)の分野でも、かなりの著作を残しています。ニュートンと錬金術! 想像できますか?

このオカルト的な要素から、虹の七色に音階をつけたのでしょう。オカルトというよりは、神秘主義と言ったほうがいいかもしれません。科学は、解明されてこそ科学です。人類の深化が進めば、従来「謎」とされてきたものは、やがて科学的なものとなるでしょう。常に必要なものは「未知なるものへの憧れ」です。八番目の虹の色がないとは言い切れません。あなたなら、何色を八番目にしたいですか? ちょっとだけ想像してみてください。
磨墨ライカ先生のブログ一覧 全ブログ一覧