隣の陰陽師さん

2024.08.17

磨墨ライカ先生

磨墨ライカ先生

今回の写真は、日枝神社の手前にある、神明神社(所在地は岐阜県)。

丸く光るものが見えますか? オーブです。
オーブは気の流れのよい、プラスのエネルギーの場所に現れます。

どの神社でもオーブが写るわけではないので、その心地よさを皆様と分かち合いたくて、
前回に続いて再びオーブの写真をUPしました。
気分転換などにご利用いただけましたら幸いです。

では、タイトルの【隣の陰陽師さん】に移ります。

隣家に陰陽師さんが住んでいるわけではないのですが、彼らは一見、普通の人なので、
「あなたの隣にも陰陽師さんがいるかもしれませんよ」という意味で、このタイトルにいたしました。

陰陽師さんには、安倍晴明のような華やかな表側の仕事をする人々と、裏側の仕事をする人々がいます。
裏側の仕事をする陰陽師として有名なのは蘆屋道満。藤原道長への呪詛を行いました。
まさに今年のNHK大河ドラマ『光る君へ』の時代のお話です。

表側の陰陽師さんは、呪詛返しはしても、呪詛そのものは行わないそうです。
一方、裏側の陰陽師さんは、表側の陰陽師さんの仕事にプラスして呪詛も請け負います。
呪詛を行うので、「裏陰陽師」と呼ばれることになり、平安時代には陰陽寮にも属さず、
現代では、存在そのものが「ない」ことになっているそうです。

私の知っている陰陽師さんは裏側の家系なので、「戸籍すらないよ」と言っていました。
そんな人と私がなぜ出会ったのか? 古い友人が裏陰陽師さんの奥さんになっていたからです。
「そんなことってある?」とお思いになるでしょう。あるんですよ、それが。
もう一人の友人は、某漫画家さんの奥さんになっていましたもの。

というわけで、「裏陰陽師はいかにして生まれるか」という話を聞かせてもらいました。
裏陰陽師夫妻が、うちに泊りがけで遊びに来てくれたので。

まずは裏陰陽師の家系に生まれた男児が選ばれます。
ただ、その家系に生まれても、能力を受け継いでいない子どもも一定数はいるので、
3歳になった時点で、「この子を本格的に指導するか否か」を判別するそうです。

その裏陰陽師さんは、ある日、公園に連れて行かれ、「あの子と遊んでおいで」と
大人から言われました。まったく知らない子どもだったそうです。
しばらく遊んでいると大人から呼び戻され、「どんな子だった?」と聞かれたので、
遊び相手の情報を大人に伝えます。その子どもの名前、親の名前、住んでいる場所などなど。
それが最初の試験だったと裏陰陽師さんは語っていました。

面白いことに、彼を公園に連れていった大人は、実の親ではないのです。
「一族の人」と言っていました。

この裏陰陽師さんの場合、四六時中、相手の思っていることが心の中に流れ込んできて、
映像化までされるので、無理に相手から聞き出す必要はないと言います。

3歳からその能力を鍛え、さらに式神の使い方や呪詛の方法、憑き物のお祓い等、ここには
書ききれないほど多数の術の訓練を受けながら、大人になっていくわけです。
そのせいか、この裏陰陽師さんには「両親」という概念があまりないようです。
「彼の導き手=両親」ではないので。あくまでも周囲は「一族の大人たち」なんです。
さらに、一人前になったあかつきには養子に出されたそうです。欠員の補充という形ですね。

裏陰陽師としての仕事はフリーで行っています。先祖代々の顧客がいて、
呼ばれれば、行って仕事をするというスタイルだそうです。

四六時中、他人の心の声が流れ込んで来るという人間が結婚をするのは、
もう苦行でしかないと話していました。容易に想像できますよね。

では、なぜ私の友人と結婚したのか? 友人の魂はしっかり見えるけれども、
心の声が、まったく聞こえなかったので「この人だ!」と思ったそうです。
裏陰陽師さんにとって、心の声が聞こえてこない人は、彼女が初めてだったと言っていました。
そういう意味では、本当に「ご縁」って、あるんですね。よかった、よかった!

この裏陰陽師さんは、大きな犬の霊魂に守られています。
「大きな犬」といっても、ゴールデンレトリバーやサモエドなど、飼えるサイズの犬を
想像しないでください。6畳間いっぱいに広がる犬の顔を思い浮かべていただくと、
ちょうどいいかなと思います。

この裏陰陽師夫妻、秋の中頃に、ごくごく普通の「セーターにデニム」という姿で現れました。
ものものしく陰陽師の装束など着用していません。
お祓いの仕事のときも、悪霊退散の悪霊との交渉のときも、セーターにデニム程度の軽装だそうです。

テレビで見る陰陽師との違いにビックリ!

「霊能者の番組って、だいたいは別の霊能者がロケバスで控えてるんですよ。
で、テレビに映ってる霊能者が祓う相手に負けてしまったときに、出ていくの。
僕も呼ばれたことがありますよ。テレビに出てる人たちって、
オールラウンドに戦えるわけじゃないから」と言っていました。

大隠は市井に隠る。
平安の昔から脈々と、密かに受け継がれている血って、あるんですね。

そんな人間と会って、「心の声を聞かれたら怖いと思わなかったのか?」と、
お思いになるでしょう。それは私の力では、どうしようもないので、
「聞かれたら、聞かれたでいいや」と開き直って、裏陰陽師さんのお話を楽しみました。

裏陰陽師さん曰く、「磨墨さんは、少しだけ僕らの仲間ですよ」。
リップサービスかもしれません。
だって私は霊能家系に生まれたわけではないですから。
ただ、夢の中で電車に乗って、指定された方の過去世を見に行くことはできます。
磨墨ライカ先生のブログ一覧 全ブログ一覧